投資でも、ギャンブル依存症にならないための方法を、あらかじめ考えておく必要があります。
FXのような高レバレッジで取引できるタイプの投資だと、
資金の何倍も稼げるため、ギャンブルと似た興奮があるからです。
FX以外でも、証拠金取引できる金融商品は増えていますし。
ギャンブル依存症のキッカケになると言われているのが、
初心者が、ビギナーズラックで、想像以上に儲かってしまうことです。
あの高揚感が忘れられなくて、はまってしまうのです。
例えば、公営ギャンブルやパチンコで、1日で1万円が5万円になったら、興奮しますよね。
働きたくなくなる人も出てきます。
ちょっと慣れてきて自覚症状ではわからなくても、脳は興奮しているのです。
脳科学的には、ギャンブルで脳の構造が変わるとさえ言われています。
脳の血流が変わったり、反応が変わるのだそうです。
すると性格が変わるなどの悪影響が出ることもあるのだとか。
余裕資金ならともかく、借金してまでギャンブルにはまるのは、脳の構造が変わってしまっているからなのです。
こうなると、もう本人の意思で抜け出すのは難しいでしょう。
家族など周囲の協力や、医師などの専門家の知識が必要になります。
では、投資でギャンブル依存症にならないためには、どうしたら良いのか?
それは投資初心者のうちは、脳が興奮しないくらいの少額から始めるのが最善です。
どれくらいの金額なら脳が興奮しないのかは、人それぞれです。
資産や収入、お金に対する価値観、これまでの人生経験などで変わってくるでしょう。
基本は最悪ゼロになってもかまわない金額にすること。
または、もし投資した金額の半分を失っても、平気で客観的に見ることができる金額にすることです。
例えば、FXではわずか1ドルから売買できる証券会社もあります。
米ドルなら日本円で100円前後、その証拠金となると、わずか数円です。
もし相場が急変しても、損益は十数円ですむので、心が動揺することは無いと思います。
株式投資でも、ETFやETNに投資するなら、数千円から始めることができますよ。
そうやって少額の投資に慣れてきたら、自分の心の成長に合わせて、
投資資金を2倍、3倍・・・10倍と増やしていけば良いのです。
このように投資マインドの成長と、投資資金を上手く同調させることで、
初心者が陥りがちなリスクを避けることができるのです。